引越しを安くする方法を調べると、だいたい「コツ16選」「節約術17選」が出てきます。荷物を減らす、相見積もりを取る、時期をずらす、フリー便にする——どれも正しいのですが、並んでいるだけで、どれを先にやるかが書いてありません。
実際に金額を動かしているのは、やることの数ではなく順番です。同じ「不用品を捨てる」でも、見積もりの前にやるか後にやるかで結果が変わります。見積もりはその日に部屋にある荷物を見て出るからです。後から半分に減らしても、押さえたトラックと人数がそのまま残ることがあります。
だからこの記事では、やることを増やしません。見積もりの電話をかける前に決めておく3つだけを置きます。逆に言うと、ここを決めずに見積もりを取ると、あとから何をしても下がりにくくなります。
順番で決める3つのこと

1. 捨てる締切を「引越し日」ではなく「見積もり日」に置いたか
見積もりはその日にある荷物量で決まる。減らす予定があるなら、見積もりの前に済ませるか、少なくとも『これは処分予定』と現物を指して伝えて反映してもらう。伝えないまま後で減らすと、契約したトラックのサイズと作業人数は動かないまま残る。カレンダーに書き込む締切は引越し日ではなく、見積もりに来てもらう日
2. ダンボールの必要数を「もらう前」に数えたか
業者の無料ダンボールには枚数の上限がある。足りないと当日買い足しになり、荷造りが終わらなければ追加作業をお願いすることになる。部屋ごとにざっくり箱数を出しておけば、上限内で足りるのか、最初から追加で頼むべきかが見積もりの場で決まる。数える単位は『部屋』ではなく『棚と引き出し』にすると外しにくい
3. 「運んでから捨てる物」が残っていないか
処分が間に合わないと、捨てる物に運賃を払って新居まで運ぶことになる。粗大ごみは自治体ごとに回収の仕組みも間隔も違うので、まず自分の自治体の申し込み方法と直近の回収日を調べ、そこから逆算する。回収日が見積もり日より後なら、その分は『処分予定』として先に伝えておく
3つのうち、いちばん効くのは①
②と③は数千円〜の話ですが、①はトラックのサイズが1段階変わる可能性があるぶん、金額の桁が違います。逆に①を外すと、そのあと相見積もりで粘っても、大きくなった土台からの値引き交渉になります。
そして3つに共通しているのは、どれも「引越しの前日までにやること」ではなく「見積もりの前までにやること」だという点です。締切を1つ前にずらすだけで、同じ作業量のまま結果が変わります。
今日やるなら、見積もりの日を決める前に、粗大ごみの回収日を調べるところからで十分です。処分に何日かかるかが分かって初めて、見積もりをいつ取るべきかが決まります。
「捨てる締切を見積もり日に置く」と決めたはいいものの、何から手を付けるかで止まりがちです。部屋ごとに残す・手放すの判断基準をまとめたチェックリストがあるので、締切までの数日を回すのに使ってみてください。


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