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掃除が続かない理由を「やる気」や「習慣」のせいにすると、たいてい解決しません。実際に止めているのは、もっと手前の一手です。道具を取りに行く——これだけで、たいていの人は動くのをやめます。
洗面所の汚れに気づいたとき、掃除道具が廊下の収納棚にあれば、往復で30秒かかります。30秒あれば「あとでやろう」と思うには十分です。気づいてから手が動くまでの距離が、そのまま掃除の頻度になります。
だから、まとめて掃除する日を決めるより先に、道具を使う場所に置くほうが効きます。玄関、洗面所、リビング。それぞれの場所に1つずつ置いておけば、気づいた瞬間に3分で終わります。
ただし、置きっぱなしにすると今度は見た目が気になって、結局しまってしまう。そこで、選ぶ基準を3つ決めてから、それを満たす定番を見ていきます。
掃除道具を置き場所で選ぶ3つの基準

基準を満たす定番
浴室の壁にマグネットで留める水切りワイパーです。基準②の「自分で留まる」に当たり、使ったその場所に貼っておけます。浴室は気づいてから道具を取りに行く距離がいちばん遠くなりやすい場所なので、効果が出やすい一台です。ただし磁石が付く壁面が必要なので、浴室の素材は先に確認してください。
フロアワイパーとハンディワイパーをまとめて立てておくスタンドです。基準②のうち「自立」で解決するタイプで、リビングや廊下の隅にそのまま置けます。基準①の見た目も、置いてあることが不自然にならない形です。逆に、置く床面積を1つ分は取るので、動線の狭い家では置く場所を先に決めてから。
羊毛のハンディワイパーです。基準①がいちばん強く、革ひもで吊るしておけるので出しっぱなしが前提の道具として作られています。棚の上や家電まわりの埃は気づいたときに一撫でするのがいちばん速いので、目に入る場所に吊るしておく使い方と噛み合います。水拭きはできないので、湿った汚れは別の道具が要ります。
置き場所を決めれば、掃除の日を決めなくてよくなる
掃除の道具は、性能で選んでも頻度は上がりません。上がるのは取りに行かなくてよくなったときです。同じ道具でも、収納棚にあるか使う場所にあるかで、月の使用回数は何倍も変わります。
始め方は、家の中で汚れに気づく回数が多い場所を3つ書き出すことです。玄関、洗面所、キッチンのコンロまわり——人によって違います。その3か所それぞれに1つずつ置く、というのが最小構成です。
1つも置かずに「まとめて掃除する日」を作る運用は、その日が忙しいと丸ごと飛びます。分散して置くほうが、飛んでも被害が小さい。
それでも続かないなら、原因は道具ではなく物が多くて床や棚が埋まっていることにあります。拭く面が出ていない家では、道具をどこに置いても掃除は始まりません。
拭く面が出ていないと感じるなら、先に減らすほうが早いかもしれません
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